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軍曹亭!

軍曹亭!

冒険小説ってやつを読まなくなって久しい。
最期は、確か10年ぐらい前読んだスティーブン・ハンターの
「極大射程」(新潮文庫)だったような気がするのだが。
(2006年公開の映画の方は原作を読んだ人たちからの評判が悪いので観ていない)

先々月、神保町の古本屋街で買い求めた冒険小説の書評本「読まずに死ねるか!」
(1983年、内藤陳著、集英社初出)
「内藤陳」氏というと私より下の世代は「誰?」という反応がほとんどだろう。
プロレタリア作家を父に持ち1963年に結成したトリオ・ザ・パンチ
で活躍したコメディアンである。
ウエスタンファッションで「ハードボイルドだど!」と言うギャグが印象に残っているが
80年代前半からはテレビの露出が少なくなりコメディアン業と並行していた
書評業、新宿ゴールデン街でのBar経営(深夜プラスワン)
の方が忙しくなったのか画面ではとんと見かけなくなりたまに映画でちらほらと
顔を拝見する程度になっていた。
そして「日本冒険小説協会」の会長でこの「読まずに死ねるか!」は内藤氏の初本で冒険小説の書評である。
(このシリーズは後に94年まで計6冊発行)

当時、週刊プレイボーイ誌に連載していたものを編集したものだがこの中に
開高大兄(開高健)と氏の対談があり興味深く読ませてもらった。
大兄も自らのエッセイで007を「大人の童話」と称してイアン・フレミングを評価
しているので話題が氏とかみ合わなく・・・と言うことも無かったようだ。
そういえばかなり前からがんを患っていたようなと思い出し、氏の近況をネットで検索したところ
まだ存命で(2011年11月)自ら「死にそう死にそうといわれながらもしぶとく生きている」
とコメントしていた。

読後、ゴソゴソと書架を引っかき回してボブ・ラングレーの「北壁の死闘」(創元社)などを
出してきてこれを手始めにもう1度ワクワクする冒険小説の世界にドップリ浸かって
などと思っていた矢先に氏が食道がんにて死去された。(2011年12月28日)合掌。。
(実は氏の死去を先ほど知った。2012年1月11日AM3:00)

さて人生も折り返し地点をすぎたであろう私には、はたしてあと何冊あるのだろうか?
「読まずに死ねるか!」という本が・・・

読まずに死ねるか!
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最終更新日-0001-11-30
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