スイスガード!

CategoryざつだんDeGoGo!
この夏、30年ぶりに会った「同級生」はクリスチャンだそうだ。
子供の頃から日曜学校や降誕祭(クリスマス)には近所の教会へ
通い、現在も息子と娘を連れて行くそうだが信心と言うものに
とんと縁遠い私はもちろん今まで教会のお世話になったことはない。

クリスチャン(カトリックと仮定)と言って私が連想することは、
イタリアのローマにある0.4k㎡の世界最小主権国家でローマ教皇を
(現在の教皇はベネディクト16世)
頂点とするカトリック教会総本山の「バチカン主国」が頭に浮かぶ。
ふとこんな小さい国が資金的にどうやってやっているのだろうか?
などという疑問を懐くがよく考えてみれば世界中のカトリック信徒からの
お布施(募金)があるよなと思えば早々に合点がいく。
(出版物の販売、バチカン美術館の入場料等もある)
そして主権国家でありながら軍事力は保有していなく警察力に関しては
100名強の「市国警備員」がいて、もちろん彼らの主な任務は教皇の警護である。

さてここから表題に入るのだがこの「市国警備員」は「スイス衛兵」(スイスガード)
と呼ばれその名の通り全員がスイス人である。
現在の選抜基準としてはカトリックのスイス人であることは当たり前でさらに
スイス軍で一定の経験を積んだ者となっている。
そして近代兵器の訓練はもちろんのことバチカン伝統としての
剣や長斧の訓練も受けている。
この「スイス衛兵」の起源をたどれば1505年まで遡り、教皇ユリウス2世によって
創設され1527年のスペイン王カール5世のイタリア侵攻でのローマ略奪の際は
最期まで身を犠牲にして時の教皇クレメンス7世の避難を助ける活躍をしている。
(189名中147名戦死)
それ以来現在に至るまで教皇の警護はスイス人傭兵なのである。

そこで考えるのは何故傭兵はスイス人なのか?スイスという国は
今でこそ金融業や観光業を主な産業として生計を立てている国なのだが14世紀に
独立を果たした直後はその山岳地形から農作物の収穫が難しく、主たる産業も
無かったので基本的には人という資源だけでまかなえる傭兵が重要な産業となったのだ。
そして雇用体系としては個人ではなく州単位で雇用主と契約する形をとっている。
それは1847年スイス憲法が改正され傭兵の輸出を禁じるまで続いた。
しかし、バチカンからの要請で「スイス衛兵」は例外的に現在も認められているのである。

我々日本人は漠然とスイス=平和な国とのイメージがあるのだがこのような
歴史の変遷と現在でも国民皆兵を国是として徴兵制を採用し男性のほとんどが予備役に
属しているなどの上に成り立っている永世中立なのである。

スイスガード!

余談だが(またもや近鉄奈良線八戸ノ里駅徒歩8分@シバリョウ風)
スイスと言えば私達世代ではほとんどが本放送を視聴していたであろう
「アルプスの少女ハイジ」なのだが、(因みに私は裏番組の宇宙戦艦ヤマトを視聴)
ハイジの祖父、アルムおんじの若い頃の職業は「傭兵」である。
この頃のおんじは呑む、打つ、買うは当たり前でそのために家・財産を失い
ナポリで傭兵になり挙句の果てに喧嘩で人を殺めているという過去を持つかなりのつわものだ。
それを踏まえれば村の人々がおんじを恐れていたのには納得がいく。

ということでツイッターのつぶやき程度で終わってしまう
余談以降を書きたかったためにここまで広げてみたのだが・・・(笑)
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2 Comments

ひろりん  

私はカトリックですよ。
でもって幼児洗礼。物心ついたときから神様の存在を当たり前と感じてきたが、
はっきりいって信心深くはない!です。

しかし「スイスガード」とやらの話はしらなかったが、「おんじ」の話にはいささか、衝撃だわ・・・だってリアルタイムで見ていた大好きなTV番組ですからね!

2012/01/02 (Mon) 23:54 | REPLY |   

軍曹殿!  

ひろりんさん>
あけましておめでとう!(遅くなったけど、苦笑)
ほんの少しだけどお勉強になったでしょ?www

年末年始はBSで「池上彰」さんの現代史講座をいっき見して
久しぶりに高校程度の近代世界史をおさらいしました(笑)

2012/01/05 (Thu) 22:03 | REPLY |   

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