映画日記2011/12/27

CategoryえいがDeGoGo!
現状、映画館で悠々と鑑賞する身分ではないのでもっぱら映画チャンネルでの
視聴がメインなのだが年末・年始にかけてはかなりの数の作品が放映されるので
大きなスクリーンで観れない部分さえ我慢すれば退屈はしない。

『レスラー』(2009年日本公開)
ミッキー・ローク主演で80年代に活躍したプロレスラーが
20年経った現在もスーパーマーケットでアルバイトをしながらも
なんとかインディーズマットでレスラー生活を続ける日々、
そんなところに当時名勝負と言われた相手との再戦話が転がり込むが
長年の肉体改造による薬物の副作用から心臓発作を起こしてしまう。
やむなく引退を覚悟して今まで音信が無かった一人娘と関係を改善して
第2の人生を歩もうとするのだが・・・

とにかく主役のミッキー・ローク演じるランディの落ちぶれ感が良く、
全盛期を過ぎたプロレスラーの悲しさがひしひしと感じさせられる。
低予算だけあって1カメで彼を後ろから追うカメラワークが多いのだが
それも映像に妙なリアリティを与えていて、ポールダンサーのキャシディ
(マリサ・トメイ)とのやりとりでの「80年代は最高、90年代は最低!」
という台詞にも自身の俳優人生が重なって見えるのは私だけではないはずだ。
そしてメジャー復帰?!をかけた試合での入場曲がガンズの
「スイート・チャイルド・オブ・マイン」、まったく泣かせてくれる。

ミッキー・ロークと言えば「ナイン・ハーフ」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
「エンゼル・ハート」とまさに絶頂だった80年代からあの「ネコパンチ」以降
失速していったイメージを私は持っているのだがこの作品で実力派として
真に復帰したように思える。
それは公開日に封切した映画館が4館だったにもかかわらずヴェネチアで金獅子賞、
そしてゴールデングローブ主演男優賞を受賞したことでも明らかである。

一人娘に見限られ(自業自得だが)彼女の制止を振り切ってトップロープ
から飛んだランディには何が見えたのか?
いや、そんなことはもうどうでもいい!その瞬間が、かくも儚く悲しく美しいのだから。

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