のぼうの城。

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のぼうの城(文庫版)

埼玉県行田市、県北部に位置し利根川をはさんで群馬県と接している県境の町で
県中南部で育った私には市の主要産業品である足袋の工場と
埼玉県の名の由来となった「埼玉(さきたま)古墳群」が「社会科見学」の定番の地である。
そして国道17号から行田方面へ向かう県道は用水路に沿ったワインディングで
山が無い関東平野の真ん中に住む私には貴重なライドコースであった。

1590年(天正18年)戦国の世も終焉し秀吉が天下平定を進めていた頃の
この地は「成田氏」の所領でその居城であった武州忍城攻めの様子を下敷きにして
戦力比40対1の中、でくのぼうの「のぼう様」と領民に呼ばれていた成田長親(ながちか)
のもと石田三成の丸墓山(古墳)を基点とした水攻めにも屈することなく
結果的には勝利する物語が「のぼうの城」である。

でくのぼうと言われた成田長親は大将に求められる要素がすべて欠落しているにも
かかわらずただ1つ、誰よりも秀でていた人を引き付ける魅力「人気」によって
難局を回避していく。
その痛快さにはさすがに100万部越えのベストセラーになったことがうなずける。

映画化もされて今年9月に公開予定だったが件の「水攻め」のシーンが東日本大震災時
の津波を連想させるとの配慮で来年(2012年)秋に延期になったとのことであるが
500年も前の史実でしかも場所も設定もちがければその「水攻め」がメインになっている
話ではないのでその場面だけを取ってそうだというのはいかがなものかと私は思うのだが。

行田市としても町おこしの良い機会として公開を待ち望んでいたところだろうに。

とにもかくにもそこは「お蔵入り」した訳ではないので行田市民同様
私も来年の公開を待つことにしよう。

現在の我が家から行田市駅までは電車で1時間強で行ける距離なので
来週あたりふらっと訪れてぶらぶらしてみるのも良いかもしれない。
(車で行くと酒が呑めないからね)



追記

晩秋の夜明け時、自宅の車庫からその夏のアルバイト代をすべてつぎ込んで買った
バイク、「RG50E」を転がして住宅地の外れまで持って行きキーを回しキックを1発!
キックペダルは軽く2、3回のキックでエンジンはかかり2ストローク独特の燃焼用オイルの
匂いと少し高めのアイドリング音が響きます。

「RG50E」(SUZUKI)50ccバイクにリミッターが付く前年、登場した
最後の空冷最強の7.2馬力で
ノーマルで90kmまで計測できるメーターギリギリまで回わせるバイクでした。

暖機運転の間、おぼえたてのラッキーストライクの両切りをM65フィールドジャケットの
胸ポケットから出し、なれない手つきでZippoを操り煙草に
火を着け少しむせながら煙をはき少し大人になったような
気分でバイクを見つめます。

今日はバイクを買ってから初めての「遠出」となる予定、何処に行くかは
まだ決めていないけど、とにかく北に行こう!今日は良い1日になりそうな予感!

今まで自転車が相棒だった生活からいきなり7.2馬力の「翼」を手に入れ
これからは行きたいところに行けるというなんともいえない開放感に胸が躍ります。

煙草を吸いおわるとシートにまたがり、ヘルメットをかぶり
(この頃は原付にヘルメット装着義務は無かったんですが)
ライディンググラブを着けフロント・リアのブレーキの効きを確かめ、
クラッチを切りギアをローに踏み込み走り出します。

1分もしないうちに左手に「駒場サッカー場」
(現、駒場スタジアム、浦和レッズのホーム)が現れ、
それを通り過ぎJR北浦和駅の手前、浦和橋から国道17号に出て北を目指します。

周りの景色の移り変わりが自転車のそれとは明らかに違いそれに驚くと同時に
自然に表情が緩み、それまで慎重だったアクセルワークも徐々に開き気味になって行きます。

浦和・大宮・上尾を通り過ぎスピードにもすっかりなれた頃ふと行きたいところが
頭をよぎり、鴻巣を過ぎたところで右に進路を変え用水路沿いのワインディングに入ります。

前日の夜に穴が開くほど道路地図を眺め大体の感じはつかんだつもりに
なっていたのですが地図で見るのと走るのでは大違い!
しかも人生初めてのバイクで初めての「遠出」
目の前のカーブにびびりながらも果敢にアタック!

用水路に対して蛇のように絡む形になっているワインディングを一つ一つ
クリアしていきその先には。

眼前には坂東太郎(利根川)それにかかる武蔵大橋(利根大堰)の手前でバイクを
停めて煙草を一本。この橋で埼玉県は終わりです。橋を渡ると「群馬県」今までの
人生の中では未知の土地です。


煙草を吸いおわるとゆっくりと深呼吸、エンジンをかけ側道から本線に入って橋を渡ります。
渡りきったところに「群馬県」の標識が見えます。
「群馬県」の標識を過ぎたところで右に進路を変え川の流れに沿って15分ぐらい走って
さらに進路を左に向け少しすると今度は「栃木県」の標識それを越え
しばらく走ると大きな湖が見えます。

湖が一望できるところにバイクを停め伸びをひとつ。ここ「渡良瀬貯水池(谷中湖)」に
独りで来たんだという満足感と少しの不安、腕時計(タイメックス・キャンパー)を
見ると時間はまだAM8:00少し前。さてこれからどうしよう、身体も冷えたし、
腹も減ったしどこかファミレスにでも
入って熱いコーヒーでも飲んでモーニングでも食べよう!
それからは曲がってみたい所で曲がり、停まってみたいところで
停まり寄ってみたいところで寄ってみたりしながら
帰ることにしよう・・・と思った16歳の晩秋の
1日のはじまりなのでした。。

ってなことを以前別のところで日記に書いていますが、
行田市はこの「利根大関」の道すがらにあります。
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2 Comments

某職人・・・。  

え~・・・

こちらでははじめまして・・・仙○の某職人です・・・。

小説の方は読んではいないのですが、装画のオノ・ナツメさんは結構好きだったりします・・・。

つー訳で相変わらず、ほのぼの?好き勝手に?ぼちぼち生きてますですよ。

2011/12/02 (Fri) 11:15 | REPLY |   

軍曹殿!  

コメントありがとう!

某職人殿>

久しぶりっ!
わたくしも相変わらずのお気楽極楽生活です。
うちにも「リストランテ・パラディーソ」はあります。
おじさんに老眼鏡!わたくしもそのお年頃になったので
励まされますwww

仙○・・・行きたいねぇ~
(現状ではそんな身分ではないんだけどね、苦笑)

2011/12/02 (Fri) 12:29 | REPLY |   

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