映画日記(ミスト・2008年日本公開)

CategoryえいがDeGoGo!
※違う場所で不定期に書いているのですが・・・
ネタも無いので試し?!にここに転載してみました。


あいもかわらず大きなスクリーンで映画を鑑賞する
なんて贅沢は到底出来ないのでケーブルの
洋画チャンネルにての視聴ですが・・・
今回は「ミスト」で日本公開は2008年です。

原作は言わずと知れたスティーブン・キングです。
スティーブン・キング原作の映画作品は良く「傑作と駄作
がはっきりしている」といわれますが、わたくしは鑑賞後の
ザラッとした後味の悪さも含め前者だと思います。
監督のフランク・タラボンとはよほど相性が良いのか
「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」と
きてこの作品でスリーセブンが揃ってまさにハズレ無しなのかと。
(興行的には成功とは言えなかったようですが)

メイン州(まぁキング作品の舞台はいつもここですけど)
の田舎町である嵐の次の日、破損した自宅の応急処置用の
資材と食料品を息子と買出しに来た主人公が
スーパーマーケットで突然濃い霧に包まれその霧の
中に居る得体の知れない怪物のために出るに出られず
(もちろん怪物による被害者が出ます)
その店舗に残された人々が恐怖によって狂って行く群集心理を
段階的に丁寧に描いている作品です。
登場人物のひとりが言う「人間を2人、部屋に閉じ込めたら
必ず殺しあう、だから人には政治や宗教が必要なんだ」という
台詞がありますが今回はその「宗教」と恐怖に
よって人々が狂って行きます。

奇しくも最近コミュニズム関係の書物を読み直していた所だったので
カール・マルクスの「宗教は民衆の阿片である」とういう言葉が
ふと脳裏をよぎりました。
人々を扇動するちょっとイカれたユダヤ教信者(かな?旧約聖書
のくだりを引用していたような気がするので)のおばちゃんの
ヒールっぷりは演者(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
の面目躍如といったところでしょうか。
我々日本人は日常、聖書を読むということも習慣も無いと思われるので
あまりピンときませんが。
(ユダヤ・キリスト教の方にこの辺の意見を聞いてみたいんですがね)
怪物たちのディティールの甘さも物語の主眼がそこでは
無いと思えば納得できます。
そして原作と違うバッドエンディング!
(異なるエンディングにはキング自身も「執筆中にこの結末を
思いついていたらこの通りにした」と言っているようです)

このエンディング公開当時は賛否両論あったらしいですがわたくしは
このエンディングはこれで良いのではと思います。
映画なんだからこの最期は・・・という意見が多数あるようですが
映画も今はここまでやらなくてはという気もするからです。
霧の中の得体の知れない怪物よりも一番怖いのはやはり同族、
人間なんだなと認識されてくれる作品でした。

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