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軍曹亭!

軍曹亭!

前回のおはなし

【観音崎】

134号と16号があたるT字路を右折する。
右折してすぐにある大きなパチンコ屋は25年前にもあった。
当時は 何もない海岸沿いにその店だけがピカピカしていて印象的だったのだが、今は周りに
郊外型の大店舗がズラッと並んでいてすっかり目立たなくなっていた。

3匹のおっさんを乗せた車は海沿いの道をしばらく走り観音崎の駐車場に滑り込む。

観音崎1

観音崎2

平日もあってか、人も疎らな観音崎の海水浴場を横目に3匹のおっさんは灯台まで行くかどうかで早くも
軽く揉めクダクダな展開になる。

「結構登らなきゃなんねーし、めんどくさくね」
「H左衛門尉、ここまで来て何言っちゃってんだよ!観音崎に来て灯台行かねーなんてクリープを入れない
コーヒーぐらい物足りねーだろ?」
「おれ、取材でも来てるし」
「なんだよ、おれは25年ぶりなんだよ!おまえもここに甘酸っぱい思い出があるって言ってただろ?
とにかく灯台には行くんだよ。昔、新子安に住んでた…」
「まぁ、まぁ、おれは地元だし、どっちでも良いから早く決めてくれ。ここで揉めても暑いだけだし、
とりあえず日陰に行ってさ。」
苦笑いをしながら、お互いあー言えばこー言う私と「H左衛門尉」の間に入って「堀場氏」がおっさん
2匹の不毛な会話を適当な着地点に誘導する。

前を行く2匹のおっさん。

なんか出そうなトンネル。

そうと決まれば、さっさと先頭を切って歩き出す「H左衛門尉」ちゃっかりしたやつだ。
灯台へ続く山道の途中には明治期から大東亜戦争終了まで稼動していた「東京湾要塞観音崎砲台」の跡が
今も薄っすらとした記憶と共に当時の面影残している。

砲台跡。

「砲台跡」を目にしていきなり弁舌をふるい出すH左衛門尉。
「このグレーチングの下にだなぁ、砲弾を運搬する…」
「いいよ、今日は思い出の欠片を拾いに来たんだから(主に私)仕事の話はするなよ」
よくよく考えると「堀場氏」といい彼といいこの手の事を生業にしている2人の前にこれが
出てきたらこうなるよなと思いつつも軌道修正をする私。
(もちろん私も好きなのだが)
それからもその手のものに引っかかりながらもなんとか灯台に辿り着く。

観音崎灯台。

観音崎灯台2。

早速、入館料?!を払って灯台に登る。
どピーカンの青空に蒼い海、そして樹々の緑が視界にダイレクトに入ってくる。
おっさん達には全てが眩しい季節、対岸の富津(千葉県)は手に取れるぐらいに近くに見え、貨物船や
漁船がその間を行き交う。これから何かが始まるんじゃないかと少し期待してワクワクする感じ。
やっぱり「夏」は若いヤツらの季節なのである。
そしてとうに若い季節を過ぎてしまった3匹のおっさんにもそんな頃はあったのだ。

浦賀水道1

浦賀水道2。

「どうよ!この空、海、雲!心が洗われんだろ?なっ!灯台まで来て良かったろ?」
「行かねーとは言ってねーだろ!ちょっと面倒くさいってぐらいで…」
「まぁ、まぁ、」と言いながら自然に真ん中のポジションに入る「堀場氏」。
「こう、なんていうかなぁ、一色紗英がポカリスエットを飲んでるって感じの空?なんか良くね」
「軍曹、おまえ何言ってんだかわかんねーよ!それよりあの船、ほらあそこの…あれって護衛艦じゃね?」
「またかよー!H左衛門尉!おまえそこから少し離れろよ!」
と言いつつ「堀場氏」が持ってきたデジイチの望遠レンズで確認する2匹。(計3匹)
「あれはシルエットからしても少し小さいから掃海艇かな」
「じゃ、その後ろのデカイやつは?」
「そうだねぇ、後部甲板がフラットだし、掃海母艦かなぁ〜」
結局その手の話題に戻る3匹、はたしてこの後、本当にセンチメンタルに浸れるのか?

つづく!




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最終更新日2017-07-13
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