私の詩集買ってください。。

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ミリマケ!

70年代後半、小学高学年だった私は周りのクラスメイトやもちろん親、兄妹にも内緒で
たまに、ふと思いたったようにこずかいを握りしめこっそり池袋や新宿に出かけては1人で映画を
観に行き、子供なのに1人で電車に乗って都内に出かけるということに背徳感を味わう嫌なマセガキ
だった。

その頃の池袋駅前や新宿駅前はまだ安保闘争や学生運動などで爆発したエネルギーの名残がそこここに
残っていて今にも増して混沌とした場所だった。
手足が欠損している傷痍軍人(本当のところはわからない。この時期でも戦後30年は経っているので)
と思しき軍服姿のおじさんがハーモニカを吹いたり、アコーディオンを弾いたりして募金を募っていたり
そのものズバリでまだその熱が冷めずに赤ヘルに拡声器でアジっている大学生がいたりした。
その中に画板を首から下げガリ版刷りの「詩集」を置いて「私の詩集を買ってください」と周りに呼びかけて
いる大概は長い黒髪で服は少しサイケデリックなんだけど地味なおねえさん(達)がいつも気になってその場に
足を止めてしばし彼女(達)の行動を興味深く見入ったものだ。

神保町にある「書泉グランデ」の7階イベントスペースで開催したミリタリーマーケットの参加サークルの
中で友人の「HA」くんが主賓をしている「さいたまオフライン」(と言いながらも彼は都民なのだが)の
一角を借りて一週間で書き上げた「戦史エッセイ」(表裏表紙を入れて12ページ、内容は8ページのコピー冊子)
を置かせて頂いた。
そしてこの日の私はまさに「私の詩集を買ってください」のおねえさんの心境である。

私の詩集を買って下さい(笑)

書いてみたものの急にエッセイのデキに不安になったり恥ずかしくなったりでイベントスタート時には
とても「店番」?!できる心情では無かったので「HA」くんに任せて少し離れたところからチラチラ。
しばらくすると大学生ぐらいの男の子?!が中身を確認してから買っていってくれた。
それを見てホッとしたと同時に嬉しかった。「1冊も売れないのでは?」と不安にもなっていたので。
なにか若く売れないパンクバンドの頃、ソノシートやカセットを手売りで売れた時の感動?!に
近いなと昔を思い出したりした。
結果的には用意した20部の半分少し売れてその中の半分が知り合いでもう半分が先の「大学生」の
ような面識の無い人たちだった。
(残りはそれこそ画板下げて「詩集」みたいに売ったらいいじゃないですかぁ。とからかわれたが)

この年になるとこういうことでドキドキする事もあまりなくなってきているので貴重な体験をさせて
もらった。

編集や構成、印刷をしてくれた「S」くんにありがとう。
ブースを貸してくれた「HA」くんにありがとう。
わざわざ顔を出してくれた「友人達」にありがとう。
そして興味を持ってくれて手に取ってくれた面識の無い方達にありがとう。

ノモンハンの蒼い空!

因みに・・・
新宿近郊に住んでいる「HA」くんの話によると「私の詩集を買ってくださいのおねえさん、
まだ小田急の辺りにいますよ」って事でまだ居たんだぁ。おねえさん!

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