Barbour Gamefair!
この4、5年まともに「服」を購入した事がない。そして本当の意味で
このカテゴリーで書くのも何年かぶりのような気がする。
そしていつの間にかファッション雑誌なんか読まなくなって久しい。
しかし、いくら年を重ねてきたからと言ってもその辺の感覚を失くしてしまうのは
余り良い事ではないとわかってはいるつもりだ。
英国王室御用達のフィールド&カントリーウェアブランド「Barbour」の絶版モデル
「Gamefair」を押入れの奥から出してきた。
今の流行はわからないがファッションにも時代を問わず不変に近いものがある。
今を遡ること20余年前、背広の上に羽織るコートで何か良い物は無いかと
思案した結果、トラディショナルな見た目だけで購入した。
そしていざ、背広の上に羽織ってみると見た目はともかくウォータープルーフ
オイルの匂いがキツくて(私はこのオイルの匂いは好きなのだが)
これで暖房が効いた満員電車に乗ったら周りの人は迷惑だなと思い押入れの奥に
ずっと仕舞われていたものだ。
1894年創業でエジプト綿にオイル引きを施し「ゴアテックス」なんて素材が出る
100年も前に防水性と通気性を両立し、第1次、第2次大戦を通じ防水服を英国軍
に納入しているこの「Barbour」のコートだが、最新のラインナップを見ても絶版
とはいえ、私が持っているこのコートとデザイン的に大差はない。
購入当時よりはオイルが若干抜けているもののほとんど着ていなかったのでやはり
ウォータープルーフオイルの匂いは健在?!なので背広の上っ張りは無理だとは
思うのだが、この歳になってデニムに合わせるのが地味だが意外と行けるのではと
思ったりもするのでこの冬の休日にはこのコートに出動?!を願う事にしよう。
ってなわけでこれからの休日私とお会いするであろう友人諸氏にはオイルくさかった
ら正直に言って下さい。だからと言って以降着てこないって事も無いだろうけど。
追記
この錆びたカンカンの中身はリペアキットで固形のウォータープルーフオイルと
補修用の生地(内側のタータンチェックの生地も入っている)と縫製糸、そして
指ぬきまで入っている。さすがは物を直して長く使う文化が浸透している英国である。
とは言っても私は針仕事なんて全くと言っていいほどできないんですがね。
因みに「Gamefair」のゲームはウォーゲームでも無ければTVゲームでもなくて
ハンティングやフィッシングの事である。