終電の風景(日乗 2016.10.30)

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南栗橋・・・

「やっちまったよ!」と思った時は大抵、手遅れな場合がほとんどである。

月に1度都内で「現代の防人」の若き幹部候補達と日の高いうちから杯を交わす。
彼らほど私はタフでは無いので大概途中で記憶が飛び飛びになる。
いつもなら私同様にシビリアンとして参加している春日部在住の「S氏」が
新越谷駅で私を起こしてくれるのだがこの日は帰りにちょっとした事で逸れてしまい
気がつくと武蔵小杉だった。
これはまずいと思い、取って返して上野で日比谷線直通の東武伊勢崎線に飛び乗った
ところでシャットダウン、次にモニターONしたのが画像の「南栗橋」と言うわけだ。
東武伊勢崎線の上り電車は23:30前にはもう春日部以北では走っていない。
以前暮していた京浜東北線沿線に比べるとこの県東部を走る電車はやはり首都圏ローカル線
になるのだろう。

件の「南栗橋駅」は始発、終着になる駅なのだが、とにかく駅前に何も無い。
京浜東北の大宮とは雲泥の差だ。
私が着いた時間以降も数本、上り電車が到着し私のような境遇?!の人達がパラパラ
画像の左端にうずくまっている女の子に至ってはこの直後にリバース!
見るに見かねて私の世代と思われる少し派手な、いでたちの男性が彼女に「大丈夫?」
と声をかける。(まぁ、私もこの日は人の事は言えない服装だったのだが)
そして「親に迎えに来てもらうよう電話したから大丈夫です」と答えながら更にリバース!
私もこの2人に近寄って男性に「おにーさんどう見ても怪しいから彼女警戒しちゃってるよ」
と彼に話しかける。すると「おにーさんに怪しいって言われたく無いよ」と。
そりゃそうだ。しばしその男性と話をすると「竹の塚」から乗り過ごしたらしい。
とにかく何も無いここに居てもしょうがないので2人でタクシーを相乗りして帰ろうと言う
事になった。さっきまで数人待っていたタクシー乗り場も最後の1人になっていたので
そのおにーさんと後ろに並ぶ。
手持ち無沙汰なんで前で待っている若いあんちゃんに声をかける。ニッカポッカに
ベースボールキャップ、いかにも今風?!職人の若者だ。
「君はどこから乗り過ごした?」「春日部っす。おれ財布に¥1,200しか無いんすよねー!」
すかさず「それじゃ春日部まで帰れねーじゃん!」とおっさんの2人がユニゾンハーモニー!
「よし、んじゃお前もいっしょに乗ってけ」とすでに相方と化している彼があんちゃんを
半ば強引にタクシーに乗せる。

タクシーに乗り込むとやっとお互い自己紹介。
私の相方?!は私より1つ年上で建築施工関係の会社社長をしている「D氏」あんちゃんは
28歳の重量とびの「Kくん」「D氏」はどこかに電話してから我々に「まぁ、何かの縁だから
これから松原団地のBarでオールナイトでやってるハロウィンパーティーに行くから付き合え」
「おれ新婚なんすよ、カミさんに怒られる」と弱音?!を吐く「Kくん」の横顔は
「玉木宏」にそっくりでこいつ結構イケメンだなぁ、このまま朝帰りだときっとカミさん
やきもきするんだろうなと思っているところに「¥1,200しか持ってないやつに拒否権なんか
ねーんだよ」と「D氏」「そりゃそうだ!おれはノープロブレムです」更に追い討ちを
かける。

深夜料金込みの¥13,000也でタクシーが「松原団地」駅ロータリーに滑り込む。
そこにはスカル柄のフードで仮装した「D氏」の友人がお迎えに。
駅から徒歩すぐのBerではDJがガンガン円盤を回し、大音響の中に仮装した
若い子らがいっぱい。先ほどまで何も無い真っ暗な駅前で煙草をふかしていたなんて
信じられない。そして時代も変わったものだ、「ハロウィン」と言ったらガキの頃
トラウマになったジョン・カーペンターのブギーマン(78年公開)しか浮かばない
おっさんにはいつの間にかこんなイヴェントが定着しているんだなと時の流れを
感じざる得ない。

うるさい店内で耳を傾けながら「Kくん」と話をしていると彼はバンドマンで
ギターリストらしくそれなら試しに今度スタジオに入るかと話はまとまり
「D氏」にはベースやってもらってこれで3ピースバンドの出来上がりだなと。
始発の時間まで数本のビールを空けお互いに連絡先を交換して別れた。
さてこの3人の住まいの中間点は「新越谷(南越谷)」になるから次は私が幹事で
呑み会でもするか。

人の出会いはどこに転がっているかわからない。



追記
「玉木宏」にクリソツな「Kくん」に「ギターストラップの位置は?」と聞くと
「低いに決まってんじゃ無いですか!」合格!
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9 Comments

しろくろshow  

なんか良い話だなあ・・・

こんばんは。

読んでて深夜ドラマみたいな話だなあと思いながらふむふむと頷いてしまいました。

私がいるような田舎だとこんなことはぜったい無いことなので(^◇^;)なんだか羨しいです。

世代を超えた友情らしきモノが終電逃しきっかけで派生するってほんと素敵なシチュエーションですね。

2016/10/31 (Mon) 21:43 | REPLY |   

西新宿鮫  

小説化を←無責任

 このネタをイントロに小説にすればいいんですよ。ただし、主人公は軍曹殿ではなく、若い人にしないといけません。

 この後の展開は
 ①銀行強盗で大金を得る→ハードボイルド系「埼玉に明日はない」
 ②バーからパラレルワールドに迷い込む→SF系「未来世紀SOKA」
 ③ゾンビと戦う→ホラー系「コシガヤン・ナイトメア」

 のいずれでもいけます(^o^)

2016/11/01 (Tue) 06:59 | EDIT | REPLY |   

軍曹亭!  

しろくろshow殿

この駅って始発、終着にもかかわらずほんとに見事に駅前に
何も無いんですよ。ここより奥?!の群馬、栃木方面に行った方が
まだビジネスホテルなんかがあります。
あと、実はバンド以外に「D氏」がこれを縁に3人でやろうと言い出した
事が私と「Kくん」でえっ?!ってなりました。
その話は機会があればまたココでネタにするかもですが。。

2016/11/01 (Tue) 13:13 | EDIT | REPLY |   

軍曹亭!  

鮫殿

少しは「徳島」になれたみたいだね。
うーん③ルートかなぁ。
昨日、映画chで「ゾンビーバー」と「エイブラム・リンカーンVS
ゾンビ」観たからwww

あっ!上のコメントの「しろくろshow」殿がこの間のサブカル&
シネマBerを紹介してくれた方なんで。
リンクからHPの方に行くとシネマに恋するイカした(死語、笑)Blogに
たどり着くよ。

2016/11/01 (Tue) 13:23 | EDIT | REPLY |   

マナサビイ  

「ハロウィン」と言ったらガキの頃トラウマになったジョン・カーペンターのブギーマン(78年公開)しか浮かばない
おっさんにはいつの間にかこんなイヴェントが定着しているんだなと時の流れを感じざる得ない。

・・・もしかしたら「ブギーマン」見たことあるかもです!ロードショー番組で昔、放送されたことありましたよね?!このタイトルに聞き覚えが大アリです。内容は知らないというか、覚えてないんですけど、ハロウィンがらみというのがいかにもな感じがします。ホラーになりやすい設定が整ってますからね。
ジョン・カーペンターが出てたんですか?! youtubeにあるかな? できたら見て思い出したいです!

ハロウィンに関しては、ここ2、3年毎年、軍曹亭さんと同じ感慨が^^;
でも偶然のハプニングから生まれる出会いっていいですよね。ご縁ですね。

2016/11/02 (Wed) 14:50 | REPLY |   

軍曹亭!  

マサナビイ様

ちょっと書き方が悪かったですね。
映画のタイトルが「ハロウィン」で出てくるのが「ブギーマン」です。
「ブギーマン」は「ジェイソン」とか「フレディ」より古いんですが
彼らに比べると知名度がイマイチですかね。

78年当時、それこそ「大宮」の映画館に同級生と観に行きました。
昔はスプラッターものに年齢制限は無かったですから。

2016/11/02 (Wed) 20:55 | EDIT | REPLY |   

マナサビイ  

「ハロウィン」がタイトルだったんですね。
気になっていたので今、trailerの映像をyoutubeで見ましたが・・・見た記憶はなかったです。
70年代末から80年代頭ぐらいがいちばんオカルト、ホラー映画をテレビで見ていた時期だったので(私はサスペリアⅡがいちばん好き、というか当時は怖かったです)、ロードショーで放送されてるのを見ているはずなんですが、偶然スルーしていたのかもです。 ジョン・カーペンターは監督だったんですね!
 

2016/11/03 (Thu) 12:11 | REPLY |   

金吾  

おお!東埼玉のラスベガスと称される
南栗橋へ行かれたのですね。別にカジノがあるわけてはないけど夜になろと、砂漠の中に目映く現れるカジノの如く暗闇の中にそびえ立つ南栗橋駅!
ワタシも過去に二回ほど行きましたが普段の行いが良いのでまだ上りがある時間でした。←普段の行いがいぃ奴は南栗橋に行ったりしない。
人生を変える深イイ言葉

酔ったら日比谷線で帰る、

2016/12/02 (Fri) 07:22 | REPLY |   

軍曹亭!  

金吾殿

お久しぶりです。
東埼玉のラスベガス・・・⇒相変わらずそういう比喩が好きですねぇ(笑)
確かに夜になると回りが真っ暗であの駅だけがピカピカしていて言えなくもないですが。
私は普段の行いが良いので今回で3度目で、いずれも上り逃しています。

ご近所さんですから今度呑みましょう。「せんげん台」でwww

2016/12/02 (Fri) 09:04 | EDIT | REPLY |   

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