タリ・イハンタラ1944(映画日記 2016.03.17)

CategoryえいがDeGoGo!
タリ・イハンタラ1944!

北欧史最大の戦闘で、これにより「フィンランド」がソヴィエト連邦の隣国に
ありながらその「衛星国」(共産化)にならなかった理由のひとつと言っても過言
ではない戦闘が「タリ・イハンタラの戦い」である。
タリ・イハンタラ1944(2007年、日本未公開)を英語字幕版にて視聴。

1944年6月25日から7月9日の戦闘期間を丁寧にトレースしている作品でハリウッド
作品のように装飾がされていない分、悪く言えば抑揚が無く「北欧戦争映画」?!に多い
淡々と物語が進んでいく形になるのだが、返ってそこに妙なリアリティがあって私的には
スマッシュヒットな作品だ。
そしてオープニングに登場する丁寧に偽装された街道脇の塹壕に残される鉄道線監視の
3兵士がラストの布石になっているあたりは淡々と進んでいく物語にピリッとしたアクセント
を加えている。

Ⅲ号突撃砲&戦車猟兵!

Ⅲ号突撃砲!

フィンランド軍装備の「Ⅲ号突撃砲」も実車出演(らしい)で画面の中を縦横無尽の活躍で
「戦車野郎」の私も「おおっ!」と思わず声も出るというものだ。

T34/76!

ソヴィエト側の「T34/76」も実車で迫力ある機動を見せてくれている。
(画像はフィンランド鹵獲車輌だが)

KV1!

KV1!その2

そしてついに真打!「KV1」も実車で登場か!と思いきや、よく見ると転輪が…
きっと「T55」改造だと思われる。少しがっかり。
しかし前面から見ると実車と見分けが付かない出来で先に書いた「バルジ大作戦」の
「パットン・タイガー」(M48改造ティーガー)に比べれば映画における戦車の進化が
垣間見えるというものだ。

この作品の題材になっている「継続戦争」でのフィンランド軍は慢性の物資不足の状態で
主要装備のヘルメット(鉄カブト)もドイツ、ソヴィエト製が入り混じって通常視界が悪い時
などその形状で敵味方を見分けると言われているのに大丈夫かといった具合だ。

即、鹵獲!

なので、撃破した敵戦車は画像のように「即、鹵獲!」
その辺の描写もちゃんと入れている所に好感が持てる作品でもある。
兵力対比3:1以上、蒸気ローラーの如く攻め寄せるソヴィエト軍に善戦する
フィンランド軍の様子もよく描かれていて観始め当初はあまり期待していなかった
だけ少し得をした気分である。



追記
「英語字幕版」を観たと冒頭で書いたが、私がその字幕全てについて行けるわけもなく、
かと言ってフィンランド語がわかるわけでもないのだが、この映画でひとつだけ
「フィンランド語」が解った箇所があった。「Ⅲ号突撃砲」の乗員が敵戦車に命中弾を
浴びせた時に「Good」(やったぜ!)の字幕と共に「ヒューバ!」(Good 同意)と
リスニングに成功!早速、明日から使ってみよう。
スポンサーサイト

5 Comments

たけっち  

これはまたマニアックな映画ですね。
私が知らなかっただけで、知られている映画なのかな…
KV1の車体はT55でも、砲塔はこの写真とプロモ映像で見ると本物かも?と思ってしまいます。
それに車体の加工も、かなり頑張っていますね。
何年か前に、写真とそっくりのマーキングの、フィンランド軍仕様のⅢ号突撃砲プラモデルがタミヤ模型から出ていました。この映画が元だったり?

2016/03/19 (Sat) 01:04 | REPLY |   

軍曹亭!  

たけっち殿

日本、アメリカから見るとマイナー作品ですけど、ヨーロッパ的には
どうなんでしょうかねぇ〜もちろんフィンランドではかなりの動員
だったんでしょうけど。DVDも日本版の発売はしてないようです。
因みに埋め込んだトレーラーはドイツ版のDVDのトレーラーらしい
です。
「Ⅲ突」は博物館のを持ってきたようですので映画が元というよりは
「そのまんま」ではないですかね(笑)

2016/03/19 (Sat) 08:07 | EDIT | REPLY |   

コブライエンさん  

 凄いの見付けてきましたねぇ~!!さすが軍曹亭殿。少尉亭に昇進すべきです(^^)/。
フィンランド軍って、まるきしドイツ軍ですよねぇ。たしか、独ソ戦前にも両者は一戦交えた
ようですが?その時は、軍装はド軍寄りだったんかなあ?それとも、まさかの赤軍寄りだった
のかなあ?マニアックすぎて解りません。それとも、全く独自路線だったのかな?
 それにしても、凄いの見付けてきましたねぇ~!!

2016/03/20 (Sun) 00:38 | REPLY |   

軍曹亭!  

コブライエン殿

>独ソ戦前に・・・
「冬戦争」時ですね。軍服は辛うじてオリジナルですが、銃器は
帝政ロシア時代からの変換ができていなかったのでその辺は「ソ連」
寄りといっても良いのかなと。
この時はまだ「独ソ不可侵条約」が効いている時なのでドイツ軍装備は
入ってきていませんね。世界中から少量ではありますが型落ち兵器が
集まりました。日本からも「三十八式」が送られていますよ( ̄▽ ̄)

「継続戦争」からは「ドイツ軍装備」がメインになりますが。

2016/03/20 (Sun) 07:58 | EDIT | REPLY |   

コブライエンさん  

 さ、さすが詳しい・・・。

2016/03/22 (Tue) 00:01 | REPLY |   

Post a comment