9.april(映画日記 2015.10.24)

9.april(2015年 日本公開未定)を視聴。
1940年4月9日、ドイツ軍は「ヴェーザー演習作戦」の名の下にノルウェー、
デンマークに侵攻を開始した。
侵攻開始数時間でデンマークは降伏したのだが、その数時間のデンマーク陸軍
銀輪部隊(自転車部隊)の国境周辺での小規模な戦闘が話の中心なので大作全盛の
昔だったら絶対映画の素材にならないような作品である。


しかし、「ミリタリーフリーク」の私としては普段記録映像等でも滅多にお目に
かかれないデンマーク陸軍の装備が拝見出来るという事だけでも「観る価値」が
かなりあるというものだ。
当時の制式ライフルの「クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル」のクリップを使わない
サイドからの珍しい銃弾装填シーンや「マドセン軽機関銃」の三脚付きやら違う意味で
も楽しませてもらった。


ストーリーの方も数時間の出来事を中心に描いているので(正確には前日の4月8日
からなのだが)場面が飛んだりする事もなく時系列ですんなり話に入っていける。
劇中、民家の女性の台詞に「20年前まではここもドイツだった」というくだりがある
のだが、お隣で民族的にも近いせいかラスト近くに出てくるドイツ軍将校も他の作品に
比べると幾分ジェントルな感じになっているなと思ったのは私の気のせいだろうか?
残念ながら現状では日本での公開予定は無いようなのだが、個人的にはスクリーンで
もう1度観ても良いかなと思えた作品である。



追記(10.25 11:03)
小隊の指揮官「サン少尉」が装備している当時のデンマーク軍将校用制式拳銃
「ベルクマンベアード」の弾倉装填シーンも他の映画ではまずお目にかかれない
珍しい貴重なショットだろう。

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