ウルトラマンとビートルズ!
本屋でこの表紙が目に入って思わず手に取って買ってしまっても
その事を責めてはいけない。
やはり「ガラモン」の目力は素晴らしい。
ウルトラマンの初回放送が始まってビートルズが最初で最期の来日をしたこの年に
私は生まれた。ウルトラマン同様私も「50周年」という事になる。
私世代の人たちの人生は「特撮」と共に歩んで来たと言っても大袈裟では
無いのかも知れない。
この記念すべき年に生まれた事をほんの少しだけ誇らしく思ったりもする。
今号の「東京人」は「特撮と東京、1960年代」と題して東宝怪獣公開時と
ウルトラマン放映時の東京各所の当時の風景を今と比べている。
ゴジラの「勝鬨橋」やモスラが繭を張った「東京タワー」、子供達が
カネゴンと練り歩いた「下北沢」の商店街。
「怪獣墓場」のシーボーズは霞が関ビルと建設途中の首都高谷町ジャンクション。
「霞が関ビル」・・・私が子供の頃は日本一高いビルだった。
何か大きなものの指標として「霞が関ビル2杯分」やら「霞が関ビルの高さの3倍」
なんて言ったものである。
きっと、今の若い人達からしてみれば、「霞が関ビル?なんの事やら」かもしれないが
おじさんたちが子供の頃は「そんなに大きいんだ」って目を輝かせたものだ。
時間は前にしか進んで行かないのでそんなノスタルジーに浸ってもばかりはいられない
のだが、梅雨も明けて暑さが本格的になるこの週末はその頃の特撮作品を観倒して
久しぶりにビートルズでもかけて好きだった隣の席の「あの娘」事を思いながらビール片手
に気持ちだけは時間を逆行してみよう。
追記
メインの記事に隠れてはいるが、巻末の海軍御用達、料亭「小松」の思い出も感慨深い。